【公正証書遺言と自筆証書遺言】どっちの方が有効?

みつおパパ
父親が亡くなって遺言書が出てきたんだけど、「公正証書遺言」と「自筆証書遺言」2つあるみたいなんだ。その内容が全然違うんだけど、どっちを有効として判断すべきなんだろう?
ななみママ
やっぱり公正証書遺言の方が公共性があるし有効なんじゃないかしら?こういう自体になった時のための「公正証書遺言」なんじゃないの?
岩谷せんせい
実は遺言書の形式は問われません。もちろん決まりはありますが、必要項目が記載されていれば「日付の新しいもの」が有効とされます。

遺言書の有効性は「日付」で確認

igon

複数の遺言書が見つかった場合、その有効性は日付の新しいもので判断します。

遺言書の種類によって有効・無効を判断するのではないのです。人間の気持ちは常に揺れ動くものなので、遺言には「更新」という考えをもたせたのです。

遺言書に絶対的効果があるわけではない

相続手続きというのは遺言書が無くても行うことができます。遺言書が持つ効力というのは形式的な相続手続きに対してその優劣をつけられるということです。

そしてその効力というのは「法的効力があるもの」に限定され、遺言書の内容が絶対的効力を持つわけではありません。つまり、いくら有効性があって日付の新しい遺言書が出てきたとしても、その内容が遺言書として認められないようなものであれば、その効果は発揮されないということです。

詳しくは民法に規定がありますが、「全てが有効になる」わけではないことを覚えておきましょう。

法的効力のある遺言の内容とは

  1. 遺産分割の指定
    例:長男に遺産の3/4を相続する
    例:相続人以外に財産を遺贈する
  2. 遺産分割方法の指定
    例:次女に家と土地を相続する
  3. 遺産分割の禁止
    ※死後5年以内の間遺産分割を禁止できる
  4. 遺言執行者の指定
    例:長男を遺言執行人に指定する
  5. 相続人の排除
    例:次男を相続人から排除する

自筆証書遺言は勝手に開封してはいけない

自筆証書遺言は、公正証書遺言と違って「改ざん」の恐れがあるため、見つけたからといって勝手に開封してはいけません。家庭裁判所の検認手続を受ける際に開封します。

ただこれはあくまで「トラブル防止」の観点で定められたものなので、もし誤って開封してしまったとしてもその自筆証書遺言が無効になるわけではありません。しかし他の相続人から疑いの目を向けられるのは避けられません。